最近馬券から一口馬主に私の重心が移ってきていて、そうすると馬券本に対して一口馬主関連の書籍というのはあまり数がありませんから、自然と競馬関連本を購入する頻度も落ちてきています。
今回はそんななか久しぶりに競馬関連本紹介。
平出貴昭さんの「一から始める!サラブレッド血統入門」
早速見てみましょう。
タイトル通りの入門書
私は血統に苦手意識があります。
カタカナが大量に並ぶ血統表や説明がどうしても頭に入って来ず、興味はあったのですがなかなか理解を深められずにいました。
この本を手に取った時も、最初は「入門と言いつつ、どうせいきなり〇〇系の種牡馬が~とかそういう話から入るんでしょ?」と思っていましたが、これは全くの間違いでした。
この本はタイトルの通り、本当に一から始めてくれる血統入門書です。
どのくらい一からかというと、血統表のどこに書いてあるのが父親で、どこに書いてあるのが母親か、というところからです。
どうです?一からでしょ?
血統表がちゃんと見れるようになります
そのくらい一から説明してくれるので、読む前よりずっと血統表がわかるようになりました。
父系、牝系ってなに?
細字と太字の違い。
クロス(インブリード)ってどんな状態で、どうやって見るのか。
勿論知っていることもありましたが、わかりやすく書かれていて理解がより深まりました。
しっかり読み応えのある話も
かと言って完全に初心者向けの本というわけでもありません。
主要父系がどの種牡馬から始まってどのように広まり、現在どうなっているのか。
日本や世界の牝系にはどのようなものがあるのか。
日本の牝系を作り上げてきた生産者・牧場の紹介。
現在の主なニックスの紹介など、読み応えのある章もしっかり用意されていて、この辺りは一度読んで終わり、というよりは時々読み返して少しずつ理解を深めていくという使い方が良さそうです。
全部で200ページいかない本とはとても思えないほど内容の濃い一冊だと思います。
平出さんのオススメサイト10個を掲載
付録的な感覚ですが、著者平出さんオススメの血統研究に役立つWEBサイトも10個紹介してくださっています。
有名なJBISサーチやTARGETから、少なくとも私は聞いたこともなかった海外のサイトまで。
好きな方はここだけでも参考になるようなコーナーになっています。
私もこれを見て以前から気になっていたサイトを1つブックマークしました。
一口馬主の馬名応募に役立つあのサイトです。
まとめ
・一から始める!サラブレッド血統入門
・著者 平出貴昭
・初版 2019年4月
・発行 株式会社KADOKAWA
・企画 サラブレ編集部
・頁数 175ページ
・定価 1600円+税
・ジャンル 馬関連本(血統)
・クロキリのオススメ度★★★★★
タイトル通りの血統入門書。
血統表の見方から代表的なニックス、筆者の得意分野らしい牝系の話まで、初心者からそこそこ血統を勉強している方まで幅広く楽しめるのではないかなと思える一冊。
この本のおかげで私も少し血統に対する苦手意識が薄まった気がします。
2019年4月発行でデータが比較的新しいのもプラス。