シルク出資5歳馬でキタサンブラックの初年度産駒インディゴブラック、障害転向後2戦目のレースを終えて最新の近況が公開されています。
早速確認してみましょう。
インディゴブラック
5歳セン馬 中央4勝(平地3勝+障害1勝)
キタサンブラック×カーニバルダクス
(カーニバルダクスの19)
ノーザンファーム産
関西)奥村豊厩舎
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出資馬初の障害競走出走&勝利馬!
2024.08.28 更新情報
在厩場所
栗東トレセン
奥村豊調教師コメント
「予定通り先週末にCWコースで追い切りを行いました。
小坂忠士騎手を背に長めから時計を出して負荷を掛けましたが、先週よりも動きはしっかりとしましたし、走りの質もだいぶ上がってきましたね。
そして、28日に障害練習を行ったところ、大きい障害に対してはよく見て飛んでくれていたものの、低い障害は馬がもう慣れたと言わんばかりに、かなり遠めから踏み切ろうとしていました。
ですから、ローカルの置き障害よりも本場の固定障害の方がこの馬には合っていそうですし、特に中京は最後の直線へ向いてから連続で2つ飛ぶところがあって転倒の危険性が高いため、小坂騎手とも話をした結果、今週の出走は見送ることとしました。
コンディション面での不安はありませんし、9月7日の中山・障2,880m戦に小坂騎手で向かうつもりで考えています」
2024.09.04 更新情報
在厩場所
栗東トレセン
奥村豊調教師コメント
「先週金曜日にCWコースで追い切りを行いました。
単走で6ハロン84.0秒とそれほど目立った時計では無いものの、台風の影響で重たい馬場だったことを踏まえるとしっかりと負荷は掛けられたのかなと思います。
そして、最終追い切りは4日にCWコースで時計を出しており、小坂忠士騎手を背に単走で6ハロン87.0秒を計時しています。
この中間の障害練習の雰囲気から、置き障害よりも本場の固定障害の方がこの馬には合うと思い、先週の予定をスライドさせていただきましたが、コンディション面の不安はありませんし、障害2戦目で慣れも見込めるでしょうから楽しみです。
なお、明日中山競馬場へ移動させて金曜日にスクーリングを行い、万全の態勢でレースへ向かわせていただきます」
2024.09.05 出走情報
9月7日(土) 中山1R 10:05 障害未勝利 (混) ダート2880m 小坂忠士(60.0kg)
2024.09.07 レースレポート
9月7日(土) 中山1R 障害未勝利 (混) ダート2880m 小坂忠士(60.0kg) 1着 1人気
小坂忠士騎手コメント
「昨日の中山競馬場でのスクーリングでは落ち着き過ぎるくらい落ち着いていて、競馬場は調教の成果を発揮する場なのに上手く噛み合っていないのかなと思いましたし、どんな走りをしてくれるのかは当日にならないと分からないなと感じていました。
ゲートでは少しテンションが上がっていましたし、少し頭を上げると簡単に隣が見えてしまう程大きな馬である分、落ち着きを欠いてしまいました。
スタート後はかなりハミを噛んでいましたが、先頭に立ってからは落ち着いて走ってくれました。
前回のレースでは最終障害を上手く乗り越えることができなかったですから、今回は全ての障害をしっかりこなすことを人馬の課題として臨みました。
レースの後半はだいぶ上手に飛んでくれていましたし、最終障害も芝とダートの切れ目くらいから予め気合を付け、その後しっかり馬体を起こしてから踏み切ったため、今回は上手く乗り越えてくれましたね。
レースを通して、まだ加速しながら飛ばしてはいませんし、なんとかミスなく飛越を終え、最後は馬のポテンシャルに頼る少々力任せとも言える競馬にはなってしまいましたが、今日は力通りの走りを見せてくれてホッとしています。
まだまだ取り組まなければならない課題が多いですし、当日のテンションに左右されてしまう面もありますが、道中をもっと上手に運び、この馬のポテンシャルをよりレースで発揮できるようになれば、更に良い走りをしてくれるはずです」
クロキリの一言
4歳春までに3勝を挙げ、夏は条件が合いそうな番組が無いということで北海道まで戻り本格的にリフレッシュ。
秋に戻ってきてから2戦しましたが、気難しいところをみせていて共に二桁着順と厳しい結果に終わり、2023年年末にはこの状況を打開すべく去勢手術をうけましたインディゴブラック。
手術後は3月10日、4月7日にレースを走り、手術前よりかなり我慢できている様子を見せつつも結果は12着、13着。
5走連続二桁着順とかなり苦しい戦況のなか、前走は練習として取り組み試験にも合格していた障害レースに6月1日挑戦。
逃げをうち、いくつか危うげな飛越も見せつつ最後は失速してしまいましたが、勝ち馬オメガリッチマンから0.5秒差の4着という結果を残してくれました。
初障害のダメージもあるだろうということで一旦放牧に出されましたが、ダメージも最小限で済んだ様子で元気に調整期間を過ごしトレセン帰厩。
詳しくないのですが障害の設置方法や配置とインディゴブラックの現状を考慮して目標を当初の中京から1週あとの中山に変更し、9月7日、まさかの1番人気で障害2戦目に挑みました。
スタートはちょっとタイミングが合い切らなかったようでしたがスムーズにスピードに乗り先頭へ。
そのまま逃げの体勢に入っていきました。
拙い印象のジャンプもありつつ1つ1つ慎重に、丁寧に障害をクリアしていきましたが終盤は一度追い付かれ2番手に。
そのまま失速も有り得たと思うのですが、この日のインディゴブラックは違いましたね。
小坂騎手の檄に応える形で前に出ていたダノンジャッカルに内側から再度並びかけると、競り合いを力強く制して前に抜け出しそのまま先頭でゴール。
小坂騎手が「少々力任せとも言える競馬にはなってしまいました」とコメントされていましたが特に最後の直線はまさにそういう印象で、しかしそれもあってか非常に見応えのあるレースになりましたね。
インディゴブラックにとっては障害2戦目にして初勝利(平地と合わせると通算4勝目)
私にとっても出資馬の障害初勝利となりました。
あ、あと何気に今年の中央出資馬の勝利はYGGとワラウカドのみだったので、シルクでの2024年度初勝利にもなりました。
障害に出走する馬には1歳時に狙って出資できるわけではありませんし、X(旧Twitter)等を見ててもこの勝利が障害初勝利になったと呟かれている出資仲間の方々が結構いましたね。
いやー本当に貴重な経験をさせていただきました。
小坂騎手のコメントを見ると、勝ちはしましたが障害馬としてはまだまだ未熟で慣れてくるのはこれからになるようですし、今後の活躍がますます楽しみです。
シルクでは2016年産産駒から出資していますが4勝というのは既に最多。
ここに1つ2つと更に勝ち星を積み上げていってくれたら最高です。
人馬の無事と健闘を祈りつつ、次回以降もまた全力応援していきたいと思います。
お疲れ様&おめでとうインディゴブラック!
小坂騎手、奥村調教師はじめ関係者の皆様ありがとうございました。
そして出資仲間の皆さんお互いにおめでとうございます!!
※画像・コメントはシルクHC様ホームページより。
許可をいただき掲載しております。