シルクのこの世代唯一の出資馬オリエンタルダンス20ことカンフーダンス、1勝クラスにあがってから苦戦が続き、蹄のトラブルからの復帰戦ではまさかの除外も経験。改めての復帰から2走目を終えて最新の近況が更新されていました。
早速確認してみましょう。
カンフーダンス
4歳 牝馬 中央1勝
シャンハイボビー×オリエンタルダンス
(オリエンタルダンスの2020)
白老ファーム産
関西)平田修厩舎
この世代の私のシルク抽優馬!
レジェンド武豊騎手が乗ってくださった初の出資馬!
2024.12.04 更新情報
在厩場所
栗東トレセン
平田修調教師コメント
「先週の調教後も反動は見られませんでしたし、4日に坂路コースにて最終追い切りを課しております。
単走で52.7秒をマークしていますが、こちらが想定したくらいでしたね。
元々攻め駆けする馬ではあるものの、今週も楽な手応えでスッと登坂することが出来ていましたし、ひと叩きしたことで中身もしっかりとしてきましたよ。
今回は上積みを見込めそうなので、何とかキッカケを掴みたいですね。
ただ、ここ最近は行き切れないためか直線半ばでパタッと止まってしまいますので、何とか今回はハナを叩いて粘り込みを図りたいところです。
なお、日曜日の中京・D1,200m(牝)に小沢大仁騎手で臨みますが、返し馬は今回も止めておきたいと思います」
2024.12.08 レース結果
12月8日(日) 中京3R 3歳以上1勝クラス (牝) ダート1200m 小沢大仁(55.0kg) 15着 13人気
小沢大仁騎手コメント
「少し歩様が硬いなと思ったので今日は返し馬を行いたいと思い、平田修調教師からも『雰囲気が良ければ離していい』と言われていました。
馬場入りは厩務員さんに曳いてもらい、少し歩いてから離してもらいましたが上手く前を向けなかったので再度曳いてもらって、再び離してもらうと返し馬を行えましたし、特に問題無くゲート裏まで行くことが出来ました。
また、調教にも乗せていただき、素直で真面目な子ですが、溜めて良さが出るタイプではないと思っていたので、スタート後もスピードに乗せて行きました。
ですが、外の馬が速かったですし、走りがバラバラになって直線でも上手く走ることが出来ていませんでした。
止め際でも何度か躓いていましたし、まだ体が出来上がっていないのかなという印象を持ちました。未勝利戦では1,000mを逃げ切って勝っているように、1,200mよりはそれぐらいの距離の方が良いのかなと思います」
平田修調教師コメント
「中京競馬場に到着してからも普段と変わりない様子で過ごせていましたし、パドックでは落ち着いて周回できていました。
ですが、地下馬道に入ると段々スイッチが入ってきましたね。
今回も返し馬を行わず、ゲート裏まで曳いて行く予定でしたが、ジョッキーが
『暴走したら何が何でも止める』
と言っていたので、雰囲気が良ければ返し馬を行ってもいいと指示し、現場の判断に任せました。
馬場入りはゴネることなくスムーズに入れましたし、一度離した時に進んで行かなかったので再度曳いて行く形にはなりましたが、その後は軽く返し馬を行うことが出来ました。
レースでは、ハナに行ってどこまで粘れるかという競馬をしたいと思っていたので、ジョッキーにも出して行ってもらいましたが、外の馬が速くて行き切れなかったですし、急かして行くと走りがバラバラになってしまうと言っていました。
スムーズな競馬とならず、最後も止まってしまいましたし、今回のレースで何とかキッカケを掴みたいと思っていましたが、このような結果となり申し訳なく思っています。
未勝利戦で勝利してからも何とか良い結果をという思いで取り組んできましたが、勝ち上がらせることが出来ず申し訳ございません」
クラブ更新
近走の内容を踏まえて協議した結果、誠に残念ではございますが、本レースをもちまして中央競馬登録を抹消することと致しました。
今後は12月12日(木)のサラブレッドオークションに上場する予定です。
なお、規約に基づいて提供牧場に募集価格の10%で買戻され、この買戻し額が引退精算時に分配金の対象となります。
サラブレッドオークションにおいて、この買戻し額を上回る金額で落札される場合もございますので、予めご承知おきください。
詳細は後日メッセージボックスにて出資会員の皆様にご案内申し上げます。
クロキリの一言
2022年9月25日にデビューし、ダート1200mを3走逃げて4着、2着、2着。
ダート1000mに距離短縮して2走目、通算5走目となった2月18日のレースで今村騎手とのコンビで見事待望の初勝利を挙げたカンフーダンスでしたが、初めて芝に挑戦してみることが発表されていた通算6走目目前に左前に張りが出て、球節部に炎症があるとの診断で療養期間に入りました。
2023年9月2日に迎えた復帰戦で改めて芝のレースに挑戦しましたがタイムオーバーの完敗。
その後ダートに戻して3走するも、3走連続9着以下と苦戦が続いています。
スタートは良くて、自分の形に持ち込めれば…という感じではあるのですが、そう簡単にはいきませんね。
あまり良い状況では無いなか、今度は2月18日のレース後に右前の蹄にトラブルが発生。
幸い重度の骨折等引退がちらつくような重大なアクシデントでは無かったものの、複数回の治療後約1ヵ月経ってようやく放牧へ出ることができました。
乗り運動を再開しましたという更新が7月中旬で、そこから約2ヵ月かけて立て直し、9月22日に本州入り。
翌23日、約半年ぶりに しがらきに帰ってきて11月2日、復帰戦に挑みましたが…馬場入り後から制御不能になってしまい、レースを走ること無く除外。
11月16日に仕切り直しの復帰戦を走りました。
9ヵ月ぶりと久々のレースながら序盤から中盤は良いスピードと積極性を見せることができていたように思ったんですけどねー。
残念ながらそのまま押し切ることは叶わず、15着と言う結果に終わっています。
レース後は幸いにも大きな反動は無かったようでスムーズに立ち上げられ、中京で使う予定で調整へ。
12月08日、復帰後2戦目、通算12走目(前々走の除外含む)のレースに挑みましたが…
内枠から好スタートを切りスムーズにスピードに乗るも、外から来た数頭の方が速く4-5番手で進める展開。
これまで掲示板に載った全レースで逃げか2番手でレースを進めていたカンフーダンス。この展開は少なくともマイペースとは言えない形になってしまいましたかね。
それでも直線に向くまでは何とかポジションを保っていたように思われましたが、直線ではズルズルと後退。
最後は差をつけられての15着でレースを終えています。
4日の更新時には比較的調子の良さそうな状況が報告され、成長も感じさせられるようなコメントもあり期待していたんですけどね…
レース後にはファンド解散してサラブレッドオークションに出されることが発表されてしまいました。
決断早めでしたね。
そしてダート短距離の1勝のみではノーザンでの繁殖入りはやはり厳しかったか…
しかしこの世代のシルク唯一の出資馬としてしっかり勝ち上がってくれたり、レジェンド武豊騎手の出資馬への初騎乗を果たしてくれたりと活躍してくれて、馬代に対する回収率も120%超え。
本当によく頑張ってくれました。
まだ若いので地方でもう一花咲かせてくれると信じて、出資馬ではなくなりますが引き続き応援していきたいと思います。
ありがとうカンフーダンス!
お疲れ様カンフーダンス!!
良いオーナーさんと出逢えますように。
※画像・コメントはシルクHC様ホームページより。
許可をいただき掲載しております。