一口馬主クロキリ

2019年2月より毎日更新中!一口馬主クロキリによるクラブライフブログ。2021年8月 オーストラリアにて共有馬主始めました!

YGGオーナーズクラブとは!?-会費・維持費・5年やってみた感想-2024/10更新

皆様YGGという一口クラブをご存じでしょうか。

今回はこの小口クラブの簡単なクラブ紹介と、会員として5年ほど過ごしてみての感想を書いてみたいと思います。




YGGオーナーズクラブとは

2018年4月、前身であるブルーマネジメントからリニューアルする形で発足した一口馬主クラブ。

「オーナーズ」とありますが共有馬主の方ではありません。
YGGはそっちもやっているのでちょっと紛らわしいんですよね。

ブルーの前は荻伏レーシングクラブという名前だったそうで、ベテラン競馬ファンの方々にはそちらの方が伝わりやすいかもしれません。

私は2019年5月からお世話になっています。

基本的にはセリで募集馬を集めてくるバイヤー系クラブですが、牧場に預ける形で権利を持っている繁殖が何頭かいるようで兄弟姉妹で募集される仔も珍しくありません。

この辺りをうまく使って募集額を安価に抑えてくれている印象があります。

活躍馬

荻伏時代にはカリブソング、荻伏からブルーへの転換の時期にはブルーコンコルドが出ており共に年度最優秀ダートホースに輝いています。

現役でもドライスタウトがJpn1全日本2歳優駿や武蔵野Sを優勝、フェブラリーSでも4着と善戦しており、リニューアルはしているものの伝統的にダート&地方で強い馬を出してくるクラブと言えるかもしれません。

そんななか2021年産世代は谷川牧場さん生産のキンシャサノキセキ産駒ホルトバージがホープフルS出走、スワーヴリチャード初年度産駒のスウィープフィートが阪神JF出走からのチューリップ賞制覇、桜花賞4着になるなど芝レースでの活躍馬も増えてきています。

入会金、月会費

入会金は私が入った頃はありましたが現在は廃止。

月会費は2020年度募集まで3300円でしたが現在は0-1口で825円、2口1650円、3口2475円、4口以上3300円という変動制になっています。→2024年2月、2023年産産駒への出資分から元の3300円固定に戻されることが発表されました!

月会費無し、馬代一括払い、維持費や賞金の精算が年1回のライト会員という制度があり人気でしたが、2021年度より惜しまれつつ廃止されました。

口数、維持費

口数も割とコロコロ変わっているクラブですが、2021年度(2020年産)募集馬からは募集総額1000万以上の募集馬は1000口、990万以下なら500口の募集

2024年2月の23年産駒特別募集2頭がそれぞれ2000口と400口募集となり、2024年の一次募集は400口で統一されました。


現状一次募集での即満口は滅多にないクラブということもあり、抽選ではなく基本は早い者勝ち制ですが、2022年度募集以降は会員先行申し込み期間を設け、口数調整が行われた人気募集馬も出ています。

維持費は2020年度まで1000分の1口辺り月600円の固定制でしたが2021年度の募集から実費請求に変わっていて、特に預託料が安価な地方募集馬への出資がしやすくなっています。
競馬場にもよりますが、500分の1口出資で維持費だけなら請求が500円を切る月なんかもあり、そのくらいの額だと気軽で良いですよね。

特徴

ここまで読んでいただいただけでもわかっていただけたかと思いますが、新興クラブらしく色々な改革を積極的に行っている発展途上のクラブです。

2020年度追加募集から開始した地方デビュー馬の募集にも力を入れていて、2021年度募集では中央募集馬と同じ頭数が募集されたほど。

地方募集馬は成績も良好で、私の出資馬もシルキーラッキーミーティアサツマハヤトクリスタライズとしっかり勝ち星を挙げ活躍してくれています。

ラッキーミーティアはその後地方デビュークラブ馬としては珍しい中央転籍を果たしました。

中央から地方へ移籍する所属馬も多くいて、私の出資馬をみている印象では移籍後の成績も良好です。

「ダートと地方のYGG」としてクラブカラーが定着しつつある印象がありますね。

中央は小口でも地方募集馬は40口等大口募集に変えるクラブを多く見かける印象ですが、YGGは今のところ地方馬も500口(恐らく2024年募集世代からは400口)と小口から地方所属馬に出資できるのも特徴の1つでしょう。

公式Twitter(現X)アカウントも活発

公式Twitterアカウントの活動が活発なのも特徴の1つ。

会員とのコメントでのやりとりこそありませんが一口をやっていると見ると非会員でもフォローしてくださることがあり、それをきっかけにクラブに興味を持って入会へ…という流れになることも(私を含め)しばしばあるようです。

そのTwitterでも添付されている動画の配信頻度・量は私の知る限りでは動画最強のDMMさんに次ぐレベル。

クラブから「良いところも悪いところもできるだけ正直に話してください」と関係者さんにお願いしているそうで、内容への信頼度も期待して良さそうです(勿論それでもリップサービスは含まれるでしょうけどね)

セリの前に落札して欲しい血統(種牡馬)を聞くアンケートがあったり、過去には特定の繁殖牝馬に何を付けたいか募ってくださったりとそういう企画面でも楽しめます。

近年は行われた重賞や海外レースの勝ち馬やウマ娘に追加された馬と募集馬の共通点をいち早く発見しての販促ツイートが非常に積極的です。

Twitter(X)にアクティブな会員が多い

公式アカウントが活発だからということもあってか、Twitterにアクティブな会員さんが多いのも特徴の1つかと思われます。

YGG関連のポジティブなニュースの時に大いに盛り上がったり、YGG関連の質問をみかけるとガンガン回答しにきたりします。

この雰囲気は主に社台グループ系クラブ以外のクラブでよく見るものですが、単純にTwitterをマメにやっている会員が多いのか、それとも単に私が会員だからフォロワーさんの層的にそう見えるだけなのか、YGGは特に活発な印象がありますね。

その反面、荻伏やブルー時代からのベテラン会員さんも多く残っているようで、最近は受け取らない選択ができるようになったりホームページへのアップロードも増えましたが、所属馬近況(ホームページで見られるものと同じもの)がまとめられた冊子が定期的に郵送されてきていたりもしました。

非常に誠実な印象のクラブ運営

人によって印象の変わる部分ではあると思いますが、運営の方々の対応、何かあった際のコメント等に馬と人を大切にしてくれているんだろうなと感じる場面が個人的には多くあると思います。

成績がうまく上がらない所属馬の転厩や地方ー中央間の移籍、ローテーションや故障等トラブルに関してSNSがざわついた時の公式コメントの出し方、問い合わせやレース後のレクチャー対応の丁寧さは勿論、2024年度二次募集ではマル外募集馬でアメリカンファラオ産駒のHappy Now2023の募集額が「当初の想定よりも輸入経費が安価になることが見込まれるため」という理由で募集前に総額2,400万円から2,280万円に値下げされるという出来事もありました。

黙ってクラブの売上にしてしまえば良かったのに、とXでも驚きの声が多く見られましたね。

プレゼント企画

シルクやキャロットのような会報についてくる定期的なものではありませんが、YGGも公式ホームページでたびたびプレゼント企画が行われます。

レースゼッケンは勿論、優勝時の賞状や調教ゼッケン、優駿やPOG本だったり、育成牧場さんからいただいた出資馬写真や厩舎グッズ等内容は様々です。

私の出資馬ではありませんでしたので応募はできませんでしたが、2022年3月には所属馬フウゲツムヘンの乳歯という斬新なプレゼントがあり会員をざわつかせました。

コロナ禍前は会員交流会でのジャンケン大会や年明けのお年玉企画でもジョッキーの方のサイン色紙や生産牧場グッズ等のプレゼントがありましたが、コロナで飲み会はできず、お年玉企画もアイテムの入手が難しいということで休止中。

私も石川裕紀人騎手のサイン色紙をいただいたことがあります。
早くまたあぁいう企画が楽しめるようになってほしいですね。

近況更新が高頻度

所属馬の近況更新は多くのクラブが月2回とか週1回何曜日という風に決まっていると思いますが、YGGは近年これを廃止。

情報が入り次第の更新というスタイルをとっています。

そうなると更新頻度が週1未満に落ちてしまうのではないかなと当時は心配されたのですが、蓋をあけてみますとそんなことは全くなく、週1回はほぼキープしつつ、むしろ週2回の更新があることもしばしば。

レースの週などは追切のあと、レース直後、レース翌日の様子と今後の方針という感じで3回のしっかりした更新があることも珍しくないという頻度です。

全国を飛び回っている代表を筆頭に、社員さん達がしっかり休めているか心配になるレベル。

やってみている感想

中央募集馬の勝ち上がり率の低さというのが弱点としてはっきりとありましたが、21年産駒達の活躍でかなり改善。
前述したとおり何かあった時のクラブスタッフさんの対応なども良い印象がありますし、出走回数も多くて、レースも大敗続きというわけでは無いということで個人的にはストレスなく楽しめているクラブです。

クラブとしても地方に力を入れている雰囲気があるなかで、所属馬ラッキーミーティアが地方デビューからの中央移籍という珍しい動きもありました。

有名どころではオグリキャップ、最近で思い当たるのはハッピーグリンなどいるにはいるのですが、クラブの地方デビュー馬としては珍しいですよね。
残念ながら成績はふるわず地方へ再移籍となりましたが、ナイスチャレンジでしたね。

その他中央から地方への転出は勿論、佐賀や園田から笠松や南関への転籍、中央募集で怪我をしてしまい募集取り下げになった馬が怪我を治してから3歳の地方募集馬として復活したケースなどもあり、その馬に合わせた柔軟な運用を考えてくださっている感じが伝わってくるのも好印象なポイント。

なかなか引退しないので、この点は早めに見切りをつけたい性格の方には逆に欠点と言えるかもしれませんが、個人的には移籍先である程度結果を残すケースが多いように感じていますし、売りの1つだと思っています。

ドライスタウトに続く大舞台での活躍馬が出てくるようなら一気に人気クラブになってもおかしくないのではないかと考えていましたが、2歳G1阪神JF出走を果たした21年産世代のスウィープフィートが桜花賞で手応えありの4着。オークスにも出走を果たしクラブの知名度を大きく高めてくれました。

熱中症になってしまい夏から秋は全休。秋華賞に出走しての牝馬三冠レース皆勤は果たせませんでしたが、会員数の増加にも繋がっていきそうな活躍をみせてくれています。

そんな期待馬が募集総額990万だったというのも驚きですし、YGGらしいところでもありますね。

友だち紹介キャンペーンも頻繁に実施しています(2024年10月現在は休止中…)ので、気になることの質問やご興味ありましたら是非お近くのYGG会員へ!

勿論当ブログのコメント欄や問い合わせフォーム、X(旧Twitter)からでもお気軽にどうぞ。

皆様と一緒にYGGライフを満喫できるのを楽しみにしております。


※画像・コメントはクラブホームページより。
許可をいただき掲載しております。