一口馬主クロキリ

2019年2月より毎日更新中!一口馬主クロキリによるクラブライフブログ。2021年8月 オーストラリアにて共有馬主始めました!

豪共有馬ブライニクル、残念ながら引退へ…(2023/09/28)

オーストラリア初共有馬シェイラライズド19ことBRINICLE (ブライニクル)、骨折療養からの復帰2戦目を終え、最新のレポートが届いています。

早速確認してみましょう。



BRINICLE(ブライニクル)

Brinicle。Rising Sun Syndicateより。許可をいただき掲載しております。


4歳 牡馬
フォックスウェッジ×シェイラライズド
(シェイラライズドの2019。2番仔)
アーロン・パーセル厩舎
通算6戦1勝(1-1-1-1-1-1)

初のオーストラリア共有馬!
オーストラリアでG1を勝ち、産駒からもG1ウイナーが出ているフォックスウェッジ産駒!
共有馬初勝利を挙げてくれた馬!

近況レポート 23/9/25

ブライニクル共有馬主様各位

お世話になっております。

本馬は月曜日のレース後から抗炎症剤を与え様子を見ておりましたが、週末に薬を抜いてから再度歩様に異常が見られています。

今週半ばに獣医が状態確認を行うことになっておりますので、獣医の診断結果が分かりましたら、また報告いたします。

過去の故障箇所と同じ部位であるため、今後については慎重に進めていく必要がありそうです。

今後の予定や進境についてご質問がございましたらお気軽にお問い合わせください。

引き続きよろしくお願いいたします。

【残念なお知らせ】ブライニクル 近況レポート 23/9/28

ブライニクル共有馬主様各位

お世話になっております。

ブライニクルは先日獣医によって膝関節のレントゲン撮影が行われ、診断結果が出ております。

本馬は左前の膝に重度の滲出液が見られ、さらに歩様が乱れておりました。

レントゲンの結果、左膝の手根間関節に複数の骨片と骨の変異が見つかりました。
過去に同じ場所に怪我を負っていることもあり、現在の炎症と跛行を招いております。

今後の選択肢としては手術で骨片を取り除くことや、休養と抗炎症剤での治療の選択肢もありますが、同じ箇所を三度骨折していること、今回は過去二度よりも悪い状態であることから、予後の見通しは非常に悪く、競走馬としての復帰は難しいとの結果となりました。

セカンドオピニオンも求めましたが、他の獣医も同意見ですでに膝への関節注射も施しており、これ以上の治療法は困難で競走馬としての復帰は難しいとの判断でした。

本来でしたら引退の決断は共有馬主様の60%以上の賛成が必要となりますが、今回のケースは本馬の福利のためにもここで引退という決定をさせていただきます。

デビュー当初からの動きは素晴らしく、騎手、調教師からもメトロで勝てるとお墨付きをもらっていたブライニクルは、我々ライジングサン・シンジケートが初めて一歳セリで落札した馬であり、今後弊社のエース級の活躍をしてもらいたいと大きな期待を寄せる馬でした。

調教師も説明している通り、速い時計を出すと左前を巻くようなフォームになり、また力強く地面を蹴るフォームが左膝への負担となり、同箇所の度重なる怪我を招いたようです。

能力が高い馬ほど故障しやすいとはよく言われておりますが、本馬も例に違わず能力があったからこそ脚元がそれに耐えられなかったのかと思います。

今後は、故障箇所を治療後に乗馬としての引き取り先を探すことになります。

本馬は見事にデビュー3戦目で勝利を挙げてくれたものの、度重なる故障で僅か6戦で志半ばでの引退となってしまいました。大変心苦しくはありますが、オーナーの皆様にはここまで本馬をサポートしていただき心より感謝しております。

気持ち程度ではございますが、ここまで本馬を支えてくださった馬主様には、次回ライジングサン・シンジケートの募集馬を共有される際に$100の割引を適用させていただきます。

ブライニクルで見た夢の続きをまた他の共有馬で皆様と共に追いかけられましたら幸いです。

本件についてご質問がございましたらお気軽にお問い合わせください。

引き続きよろしくお願いいたします。
Rising Sun Syndicate

パーセル調教師コメント

「能力の高い馬だっただけに、とても残念です。

メトロで勝てる能力は間違いなくあっただけに、なんとか無事に競走生活を送らせてあげたかったのですが、三度目の故障となりました。

走り方のフォームに癖があり、特に左前の膝に負担がかかる動きで、それが競走馬としては致命的でした。

脚元が弱く本馬の能力を発揮できないまま引退となってしまいました。」

クロキリ感想

2歳時の2021年11月に第3手根骨の亀裂骨折がみつかり療養期間に。
療養中の2022年5月には去勢手術も受けて、2022年10月8日にデビューし、11月6日の通算3走目で見事初勝利!

11月22日には通算4走目を走り、勝ち馬には離されつつも悪くない内容で3着となり、今後に期待が高まっていましたが、その2日後の24日、以前と同じ左前第3手根骨に骨片が飛んでいるのが見つかり手術…

術後約7ヶ月のリハビリ期間を経て、6月6日久しぶりにアーロン・パーセル厩舎へ帰厩してジャンプアウト*1を2回走ったあと、8月25日と9月18日に2走してそれぞれ9着、5着となっていました。

少しずつ状態を上げて、完全復活に向けて進んでいってくれると良いなぁと思っていましたが、今回残念ながらまたも左前に骨折を発症…
競走生活を終えることになってしまいました…

Rising Sun Syndicateさん(日本で言うオーナーズ)が初めて1歳馬セリで落札した馬であり、私のオーストラリアでの馬主生活初の共有馬でもあったブライニクル。

デビュー前に骨折を経験しながら3戦目で勝ち上がり、その後も1度骨折療養がありましたが通算6戦して掲示板を外したのは1度のみ。

上述の通りRSSさんを始め関係者の皆さんの評価も高く、無事ならこれから何度も素晴らしいレースを見せてくれて、多くの勝利の喜びを味わわせてくれる仔だったと確信していますが、怪我には勝てませんでしたね…

今後はまず怪我を治してから、乗馬での引き取り先を探していくことになるとのこと。

私をRising Sun Syndicateの皆さんやオーストラリア競馬に出会わせてくれて、共有とは言え馬主としての初勝利を経験させてくれたブライニクルには感謝しかありません。

競走馬としての生活は半分以上が怪我との戦いの日々になってしまいましたが、第二の馬生は穏やかな良いものになるよう願っております。

ありがとうブライニクル!
お疲れ様でした。


※画像・コメントはRising Sun Syndicate(https://www.risingsunsyndicate.com/)さんより。
許可をいただき掲載しております。

*1:模擬レース。オーストラリアではこれを重ねながら本番のレースへ向けて調子を上げていく。JRAの追い切りと、地方競馬の能力試験の中間みたいな印象