キャロット初出資馬サダムグランジュテの2019ことグランパドゥシャ、ダート3走目となったレースを終えて最新の近況が更新されていました。
早速内容を見てみましょう。
グランパドゥシャ

3歳牝馬
キンシャサノキセキ×サダムグランジュテ
(サダムグランジュテの2019)
白老ファーム産
関東)小西一男厩舎
出資馬初の白老ファーム生産馬!
2022/08/27 レース結果
27日の札幌競馬ではまずまずのスタートを切り先行勢を見る位置で進める。
勝負どころから仕掛けていくが直線で差を詰めることができず6着。
小西調教師コメント
「過去にも同じ状況になったことはありましたが今回も調教時に膠着して動けなくなってしまいましたので当該週は特に精神面に配慮した調整に専念することになりましたが、その甲斐あってレースでは落ち着いて臨むことができました。
動けなくなることもなく、落ち着いて返し馬をしてレースに備えられていたので何とかいい走りをと思ったのですけれどね…。
頑張って踏ん張ろうとしていたのですが、以前より繊細なだけでなく非力でもあったことから、最後は苦しくなってこらえきれませんでしたね…。
良いスピードを持っていて、初戦は2着、ダートに変更してからも見どころある走りを見せてくれていたので何とか勝ちあがらせて先々の成長に繋げられればと思っていたのですが、皆様の期待に応えることができずまことに申し訳ございません」
クラブコメント
2歳4月に初入厩を果たすほど育成は順調に進み、ゲート試験合格後の乗り込みを経て7月の函館の地でデビューを果たしました。前との差はあったものの初戦から2着と好走することができましたので、短期放牧を経て札幌での2戦目へ向かったのですが、精神的なもろさが出て着順を下げてしまいました。
その後は秋に備えて放牧先で調整を始めていたのですが、その最中に左前脚の球節部の骨折が判明し、約8ヶ月の期間休養が必要になり、春の福島開催で復帰したものの再び前との差を詰められませんでした。
4戦目からダート戦に矛先を向けたところ少しずつ内容に変化が見られるようになり、5戦目の札幌戦では苦しい形になりながらも直線で差を詰めてきて4着と好走を見せてくれましたので、今回、前回と同条件でなおかつ牝馬限定戦となるこの一戦へ向かったのですが、残念ながら結果を残すことはできませんでした。
精神的に繊細で、体質的にもしっかりとしきれないところがありました。
これまでも幾度か見せていましたが直前でも膠着して動けなくなるなど、特に精神面で最後まで悩まされてしまいました。
心身のケアを念頭に置きつつ接してきましたが、現状をリセットするには時間を要すと考えられますし、これまでの経緯等を踏まえて小西一男調教師と協議を行った結果、ここで現役続行を断念し、競走馬登録を抹消することとなりました。
何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
なお、本馬に出資されている会員の方へは追って書面を持ちましてご案内いたします。
クロキリの一言
ダート3走目、通算6走目のレースに挑んだグランパドゥシャ。
悪くないスタートから積極的な走りを見せてくれましたが勝利は遠く、ここで引退することになってしまいました。
既存会員の申し込みが全て処理されてからそれでも残口があった場合のみ新規会員に回ってくる、しかも申し込みは既存会員と同じか郵送の関係でむしろ早く済ませておかねばならないという当時のシステムから「入会チャレンジ」という表現をされることすらあるキャロットの新規入会。
この仔は私にとってその入会チャレンジをクリアさせてくれた1頭で、言ってしまえば大人気のクラブにあって新規に回ってくるくらい募集当時人気がなかった馬と言えるわけですが、早期デビューからの新馬戦2着、通算で掲示板2回、入着5回とスピードを武器に勝ち上がりを期待させるようなレースを何度も見せてくれました。
荒めの気性がなかなか調教や競馬に向かって行かなかったのと、北海道デビューで仕上がりの早さを活かせそうだった2歳時に骨折してしまったのが大きかったですね…
層の厚い社台グループでは繁殖入りできるかは厳しそうなところですが、グランパドゥシャが少しでも良い第2の人生(馬生)を送れる環境に落ち着くと良いなと思っています。
ありがとうグランパドゥシャ!
お疲れ様グランパドゥシャ!
※画像・コメントはキャロットクラブ様ホームページより。
許可をいただき掲載しております。