どうも、短距離レースの馬券的中率がさっぱりのクロキリです。
今日は競馬関連本以外の本のことを書きます。
昔読んだ本なので「読書記録」というより紹介ですね。
しかし人にオススメを聞かれたら必ず選択肢の一つとして挙げるお気に入りの一冊です。
ネタバレないように気を付けます。
クリムゾンの迷宮
今回紹介するのは貴志祐介さんの小説「クリムゾンの迷宮」です。
角川ホラー文庫にハマって、がんがん読んでいた時期がありました。
この本もそんな時期に出会った一冊。
貴志祐介さんは映画化作品多数!
貴志祐介さんと言えば一番有名な作品は伊藤英明さんが主演で映画化された「悪の教典」でしょうか。
保険金詐欺を題材にし内野聖陽さん、大竹しのぶさんで映画化された「黒い家」
嵐の二宮和也さんと松浦あやさんが出演し蜷川幸雄さん演出で話題になった「青い炎」
など映画化作品結構多いですね。
十三番目の人格ISOLAもそうでした。主演は木村佳乃さん。
貴志祐介さんはその十三番目の人格ISOLAでデビュー。
このクリムゾンの迷宮はそれから3年後に発表されている本です。
角川ホラー文庫から出ていますが「幽霊の出ないホラー小説」で、この方の小説には多いパターン。
日本推理作家協会、日本SF作家クラブ会員でいらっしゃるようなのでそういう形の作品が得意なんでしょうね。
特に映像化されると、幽霊ものってオバケが出てきてびっくりしておしまい、みたいなパターンになってしまうものが多いので、個人的にはこういう幽霊の出ないホラーの方が好きです。
もう20年近くお勧めの本に挙げ続けている
本でやるRPGといったものである「ゲームブック」が作中の重要アイテムになっており、私も子どもの頃にやった記憶があって懐かしく思い出されました。
そんなほのぼのとした話では全くありませんが…
読書を普段あまりしない人にも勧めやすいほど読みやすい文章と先が気になる展開で読み進める手が止まらなくなるものの、終わり方が急というか読者に解釈が任されている作品が多いというのが貴志祐介さんの作品への私のイメージで、このクリムゾンの迷宮もそういった形。
作者のあとがきすら無く真っ白なページで終わります。余韻たっぷり。
悪が成敗されてめでたしめでたし、という水戸黄門とかアンパンマン的なシンプルな形ではない為、そういった方が好みの方にはもしかしたらすっきりしない終わり方かもしれません。
しかしこの記事を書くべく先ほど調べてみたら発行は1999年。
私クロキリ、もう20年近くも「オススメの本の紹介?ならこれでしょ」と思い続けている本ということになります。長いですね。
とはいえそのくらいの作品であると思っています。
悪の教典あたりから貴志祐介さんにハマったよなんて方、ちょっと読みやすい小説探してるという方是非手に取ってみてください。
*ネットで探される方はコミック版があるようですのでお間違いないよう注意!
データ
・クリムゾンの迷宮
・著者 貴志祐介
・初版 1999年4月
・発行 角川ホラー文庫
・頁数 393ページ
・定価 640円+税
・ジャンル ホラー
・クロキリのオススメ度★★★★★
オススメの本は?と聞かれたら必ず挙げている一冊!</p</p