前回このカテゴリーで記事を書いてから2ヵ月もたっていたようです。
前回の時も言い訳しましたが、馬券から一口馬主に私の重心が移ってきていて、馬券本を購入する頻度が落ちてきています。
今回は久しぶりに馬券本を2冊購入しましたのでその1冊。
大谷清文さんの「馬券統計学の教科書」をご紹介します。
著者大谷氏は著書多数
この本の表紙を見ると著者の名前よりも馬券裁判で有名な卍氏の名前の方が大きく書かれています。
正直卍氏の著書かと勘違いして手に取ったのですが、巻末の対談相手でした。
著者の大谷清文氏は「オッズキングダム」「馬券攻略Xファイル」「オッズ馬券の教科書」等の馬券本からお金の本や経済の本まで多数の本を出されている方です。
読んでいる途中に思い出しましたが、私も「オッズ馬券の教科書」は過去に読ませていただいたことがありました。
前半は統計学の本
前半は統計学がざっくりとどのようなもので、それを馬券で考えるとどうなるか、ということを説明してくださっています。
まさにタイトル通り馬券に置き換えた統計学の教科書といった感覚。
基本的な考え方の確認という感じで、この辺りはスッと読み進めることができるかと思われます。
その後予想法の紹介へ
ある程度統計学の話が済んだら、そこからは氏の馬券予想法についての説明が始まります。
主要ファクターはオッズ。
主要というか、オッズから危険な人気馬や穴馬を見極めてみましょう、というスタイルですのでオッズオンリー。
大谷氏は読んでいる限り他の予想法や予想ファクターを否定したりはしていないのですが、大谷氏が試行錯誤の末たどり着いた自分に合った勝てる予想スタイルはこれ、ということでしょう。
予想法の説明は結構詳細までしっかり
肝心の予想法ですが、結構しっかりと書いてくださっています。
どの券種を使い、何時時点でのオッズがどのくらいの馬を買うか、というところまではっきり書いてくださっているので、このスタイルに興味があるという方にとってはまさに教科書的な使い方が出来る本になるのではないでしょうか?
ただ必然的に文中に数字が多くなってきますので、苦手な方はこの辺り読むのがだいぶ苦しくなってくるかもしれません
個人的には…
この予想法は馬の名前も騎手も馬場も関係なく馬券購入が完了してしまうスタイル。
一口馬主をやったり応援馬券などを買ったりして競馬を楽しんでいる私にとっては、ある意味真逆と言える競馬の楽しみ方なんですよね。
データ派にとって「好きな騎手」とか「追いかけている血統」等の個人の好みの要素は排除した方が正確性が増す部分だなというのはわかるので、否定は勿論しません。
が、私はそこを買って応援するのが楽しいと感じているので、このスタイルを完全に取り入れるということは少なくとも当分は無さそうですね。
ただ、序盤に出てくる当日オッズから荒れそうなレースを見極める方法、これは是非一度試してみようと考えています。
時間をかけずに簡単にできそうなので、上手くいくようならこれだけでもこの本を買った意味があるなと思えるような、小さくない収穫になりそうなので楽しみです。
まとめ
・競馬力を上げる馬券統計学の教科書
・著者 大谷清文
・初版 2019年11月
・発行 株式会社ガイドワークス
・頁数 125ページ
・定価 1800円+税
・ジャンル 馬券関連本(オッズ)
・クロキリのオススメ度★★★★☆
オッズから穴馬を見つける予想法の本。
基本から丁寧にわかりやすく書いてくれていますが、騎手も血統も枠も考えずオッズだけで予想が完成しますよ、という方法の教科書である為、人によって合う合わないは大きいかと思われます。
私はとりあえず荒れそうなレースの見極め方を参考にさせていただこうかなと考えています。