一口馬主を始める方や、ノーザン系クラブをメインにしていて新しくサブクラブを探す方が一度はチェックすると思われる小口クラブ。
今回はその中でも特に小口の3クラブ、広尾さん・YGGさん・DMMさんを私なりに比較してみたいと思います。
今回比較する3クラブ
・広尾TC:代表馬…パンサラッサ、ハナズレジェンド等
・DMMバヌーシー:代表馬…キタノコマンドール、ラヴズオンリーユー等
・YGGオーナーズクラブ:代表馬…ブルーコンコルド、スイーツビュッフェ等
3つともセリなどで仕入れた馬を募集するバイヤー系クラブです。
口数
・DMM→10000口 ※2019年募集馬より2000口募集に変更
・広尾→2000-4000口
・YGG→1000口
まず口数から。
1000口以上の数で売っている一口クラブは私の知る限り現状この3つとノルマンディーさんのスターズファンドのみ。
YGGに関しては2019年の2歳世代から1000口統一になっています。
結構頻繁に口数を変えているクラブであるようですが、1歳世代も1000口募集が確定しました。
小口であればあるほど同じレースを勝った時の賞金配当は少なくなってきます。
その分毎月かかる餌代や預託料も少なくなりますが、そのバランスをどこでとるかがポイントでしょう。
因みに広尾・DMMで新馬戦を勝った時の一口あたりの賞金配当は約3000円(2000口の場合)
YGGは6000円前後になります。
入会金
・DMM→0円
・広尾→0円
・YGG→10000円→2019年度募集より無料化!
YGGだけ1万円かかっていましたが、2019年度から無料になりました。
とはいえ無料のクラブの方が珍しくて、税抜1万-3万円かかるクラブが殆どです。
入会金無料キャンペーンをやってくれるクラブも多いのでタイミングが合うようなら積極的に狙うべきかと思いますが、当然のことながらシルクやキャロットのように既に会員数が多いクラブでは行われることはほぼ無いかと思われます。
月会費
・DMM→0円 ※2019年募集馬より一口あたり750円(上限3000円)に
・広尾→3300円
・YGG→3300円
毎月かかる会費です。
広尾さんでは独自のポイント還元システムがあり、ある程度出資するとポイント還元で実質の会費がほぼなくなるようです。
YGGには月会費のかからない「ライト会員」という制度もあります(維持費年1回払い制)
また、他のクラブでは何頭に何口出資していても月会費は変わりませんが、DMMでは前述した通り会費が最初から馬代に含まれて計算されているため、多くの馬に出資したり複数口出資すればするほど(ほんの少しの割引はありますが)会費がかかってしまうシステムとなっており、このクラブの少し残念な点となっています。
→2019年度からの改革により改善されました!
www.g1-kurokiri.com
預託厩舎
1位:DMM
2位:広尾
3位:YGG
預託厩舎の比較です。
それぞれ相性などもあると思いますので順位付けに異論がある方もいらっしゃるかもしれませんが、今回は各クラブの近年預託数が多かった厩舎上位3つをリーディング成績順にならべました。
DMMでは池江厩舎や矢作厩舎などビッグネームが並びます。
厩舎の顔ぶれだけ見ればノーザン系クラブと比べても遜色ないほどです。
現3歳勝ち上がり率
1位:DMM
2位:広尾
3位:YGG
2017年産世代の勝ち上がり率順にならべました(2020/03現在)
どのクラブもこの世代はそんなに募集頭数がいない為、1頭でも新たに勝ち上がれば大きく順位が変動するかと思われますが調査時点では上記の通りです。
直近5世代の勝ち上がり率
1位:DMM
2位:YGG
3位:広尾
今度は直近5世代の勝ち上がり率です。
DMMは今年の3歳世代がまだ3世代目なので今後の成績によって大きく順位が変わる可能性もありますが、今のところこの3クラブのなかでは優秀な数字を残しているようです。
平均募集総額(高い順)
1位:DMM
2位:広尾
3位:YGG
血統や預託厩舎のラインナップがDMMは非常に良いため募集総額も高くなっています。
ただ2000口への移行によりセリなどでの高額落札が少なくなっているようですので、今後もう少し下がってくる可能性はあるかもしれません。
またYGGの平均募集額はもともと安い部類ですが、今年は価格高騰をうけてか昨年よりセリで落札した募集馬の数が減っていて庭先や自家生産からの募集が増えています。
こちらも今後変化が出てくるかもしれませんね。
DMMまとめ
ここまでの比較には出てきていませんが、動画コンテンツの質や写真の量ではこの3クラブではDMMが最も良いと思います。
YouTubeにも牧場紹介動画等が1部公開されていますので気になる方は見てみてください。
色々改革が行われている最中であり今後どうなっていくかわからない部分も多いですが、この点は是非継続してほしい点ですね。
更新頻度自体もトップクラスです。
血統や預託厩舎の質は抜群。
この質が今後もキープできるならどんどん重賞などでも名前を見るクラブになっていくかもしれません。
広尾まとめ
月会費のかかる広尾ですが、出資口数等に応じてポイント還元率が上がっていくマイレージプランなるシステムを採用しているそうで、最大になると会費は実質0円というところまで行けるようです。
募集口数が細かく、募集総額も安め、無料提供馬などの試みも導入されており、勝ち上がり率は今のところそれほど高くないもののとにかく安く複数の馬を持ちたいという目的でクラブ探しをするなら有力候補になるのではないでしょうか。
ブログ仲間をみていてもクラブのコアなファンが多いように感じられます。
YGGまとめ
DMM、広尾に比べ最も幅広く色々な牧場から馬を仕入れているのはこのYGG。
3クラブで1番大口となる1000口募集ながら、募集総額は3クラブで一番抑えられている為比較的安価での出資ができ、賞金配当もそこそこ期待できるバランスの良さが魅力ですね。
近年の所属馬成績が今のところ今ひとつなのが残念なところなのですが、新種牡馬産駒を多くラインナップに加えたり、YouTubeチャンネルの創設をして元ジョッキーに出演してもらうなど新しいことに積極的にチャレンジしています。
Twitterのクラブ公式アカウントさんが最も活発なのもここで、セリの前には落札を試みてほしい血統(種牡馬)アンケートが実施されたり、特定の母馬に種付けしたい種牡馬アンケートをとってくれたりしています。
今回のまとめ
超小口クラブ3つを比較してみました。
私はDMMで一口デビュー。
2019年からYGGにも入会しています。
皆様のクラブ選びにも何か参考になりましたら幸いです!
※クラブ成績等は複数のサイトやアプリ等の情報を検索し参考にさせていただき比較しました。
個別での使用許可はいただいていない為具体的な数字の記載は避けましたが、それでも問題がありましたら該当部分の修正をさせていただきますのでお手数おかけしますが問い合わせフォーム等より一報お願いします。
また、サービス情報や会費、キャンペーン情報に関しましても変更や間違いがある可能性があります。
興味がある方は各クラブホームページ等で改めて確認してみてください。